僕とエリンと死神。
そして…奈々。
「うぅ〜気持ち悪い〜。」
「おい!運転荒いんじゃね〜かっ?!」
「ダメ〜。は…吐きそう…。」
「そんなこと言われたって…。久しぶりなんだもん…。」
空飛ぶ車なんて初めて乗った…。
死神の運転は荒い…。
「も〜いや!なんでワープしてくんないのっ!」
「体力温存♪ごめんねエリン…。」
「ハーン!ワープして!!」
「やだ!俺も体力温存♪」
「ばかぁ〜。」
と、くだらない会話をしながら、王の城へ。
エリンも奈々も青ざめた表情で横になってる…。
近くには王族の下級戦士がうようよといる。
「どうすんだ?このまま乗り込むか?」
僕は死神に問い掛ける。
「…どうしよう…。」
何も考えないでここまで来たから、作戦とゆう作戦は何も思いつかない。
「ねぇ、ライアンはどこで捕まってんだろう…。」
「ん〜そこまではわかんない…。」
悩む僕ら…。
「てゆうかさ、そのまま乗り込めばいいんじゃない?どうせ戦うんでしょ?」
軽い口調でエリンが言う。
「そんなんでいいのか?なるべくなら戦わずに行った方がいいんじゃ…。」
僕はあからさまに嫌な顔をする。
その顔を見てエリンは…
「何か文句あんの…?」
(こっ…怖ぇ…。)
龍の目で睨まれると身震いがする。
「いや…だからね…あんまりね、力を使わずに行ったほうがいいんじゃないかな〜って…。」
僕は目を反らしながら、反論してみた。
「そうだな…、エリン、ハーンの言う通りにしよう…。」
死神もエリンの表情を伺いながら反論…。
奈々は苦笑い…。
「男のくせにだらしない!!」
何故かご機嫌ナナメなエリン。
僕はどうしていいかわかんない。
「なんでお前はキレてんだよ!!」
エリンの腕を掴み怒鳴る。
「バカ!!」
そう言って車から降りる。
僕は後を追い掛ける。
「何なんだよ!!はっきり言え!!」
ピタっと立ち止まり、振り向くエリンの顔は泣き顔になってる。
「怒ったり泣いたり…忙しいヤツだな…。」
ため息をついて頭をなでる。
「怒ってないし、泣いてないもん…。」
僕の胸に抱き着いて顔を埋める。
女ってわかんない…。