リレー小説「隣の男の子」木村蜜実

木村蜜実  2009-10-07投稿
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「隣の男の子」2章1話



とんでもない事になった…。

サツキの胸の中はパニックになってる。
朝まで一緒になんて…
いくらなんでも…。

「あっ…あの…。」
サツキは断ろうとした。

(朝までこんな(?)美形と一緒にいたら死んでしまう………。)
今まで付き合った事のないタイプ…。

「ダメかなぁ…?やっぱり会って間もないから……」
俯いて寂しそうな表情をする民生を見て思わず…

「いえっ!あの…大丈夫です…。」
(あ〜っ!あたしのバカ!!)
そう答えてしまった。

なんとなくだが、サツキは『一緒にいたい…』と思ってしまった。

「ほんと?大丈夫?やっぱりやめておこうか?明日、サツキちゃん家に迎え行くから…。」
慌てて民生はサツキに話す。

「えっ…?あっ…そうですね…。そうしましょう。」
サツキはフラフラと玄関に向かった。
心臓は破裂しそうに速く高鳴る。
顔が熱い…。
耳まで赤い。
天然な民生の突拍子もない言葉に、サツキは戸惑った。

「サツキちゃん…。明日迎えに行くから…。」
民生は玄関まで見送る。

「うん。待ってる。」
そう言ってドアを閉めた。

(完全にハマった…。)

サツキは無理な恋だと思っていても、完全にハマってる民生の事が気になって…一緒にいたくて仕方がない。

(天然御曹司…。何考えてるかわかんないけど。なんでこんなに惹かれるんだろ…。)

サツキはゆっくりと目を閉じる…。




目覚ましが鳴り響く…。

いつもより早く起きて支度をした。
民生が迎えにくるのはあと30分後…。

『ピンポ〜ン』
(あれ…?もう来た…?)
サツキはドアを開けると…。

「おはよ♪朝ご飯食べない?」
民生はにこやかに立っていた。

「…いっ…いただきます。」
サツキは爽やかな笑顔にまた鼓動が速くなった。

でも………

(…なんでこんな几帳面なんだろ??)
と疑問に思うサツキであった…。



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