ちょと、ここで漱石こと夏目漱石(本名 夏目金之助)の言葉を引用させていただこうと思います。
『硝子戸の中』という夏目漱石のエッセイ(随筆)に次のような文句があるので、ここで引用させていただきます。
「あなたは、思い切って正直にならなければ駄目ですよ。自分さえ十分に開放して見せれば、今あなたがどこに立ってどっちを向いているかという実際が、私によく見えてくるのです。」
解りますね。というより流石、文豪・夏目漱石という感慨深いものがあります。
わたしなりには、自分をさらけ出せば、たとえ相手に弱みを握られていようといっこうに構わないと思えるように感じます。
それは、正直な気持ちというのはどんなに隠そうとしても自分だけには隠せないということです。
その逆も言えますね。
嘘をついて、その嘘が露呈した時にこそ真実が見える。
わたしは本心でそう思います。
嘘をつけばつくほど、辛くなるのは自分ですからね。人は嘘をつきます。その嘘を言われた相手が真実を知った時に大概のひとは言った人を信用しなくなるでしょう。
わたしも嘘をついて信用を失い、その信用を取り戻すことの大変さを嫌という程、知っています。
それは、相手を傷つけてると同時に自分も傷を背負わなくてはなりません。
わたしは人の喜びを自分の喜びにできる人になりたいです。
不平不満を言うと気持ちにゆとりがないのだなと痛切に感じることがあります。
たとえ相手が傷ついたとしても嘘をつくよりは正直なほうが、まだなんだか相手を本気で思っているとわたしは思います。
馬鹿がつくぐらいの正直者でいたいですね。
述べたように結局自分だけには嘘はつけないですからね。
嘘の言葉で相手を褒めるより正直な言葉で相手を褒める。正直な言葉で相手を褒めるということは相手の良いところを見つけられた時だとも思います。その数が増えれば増える程、人間関係は素敵なものになると信じていたいです。