第2章
第2話
サツキは素早く会社の荷物をまとめて民夫の部屋へ朝ごはんを食べに行った。
民夫の作った朝ごはんは純和風の朝ごはん。
御飯にみそ汁に焼き魚。
そして漬物。
席に座る時は椅子を引いてもらい腰をかける。
民夫が席に着くのを待ってから2人で
「いただきます!」
と手を合わせる。
食事がすむと今度はお茶を入れてくれると言う細やかな人。
その後、
2人で会社に出た。
電車に乗っているだけでもわかる。
皆が民夫を見る目が…。
カッコイイから見られていると。
その隣の平凡な女。
(なんて不釣り合いなの!)
サツキは自分で自分を攻める。
会社に着くと女の子がキャーキャー言っているのが聞こえてくる。
「僕はちょっとよるところがあるから先に言ってて。」
民夫が爽やかに言う。
そして別れると女の子たちがわっと押し寄せてきた!
「今の人だれ?」
「彼女いるのかな?」
私が彼女ではないのは皆もわかるようだった。
サツキは女の子の質問を上手く交わして自分の部署へ。
自分の席に着くなり親友のユミが挨拶もなく声をかけてきた。
「噂になっているわよ!
美形の人と出社したって?」
ユミの瞳も輝いている。
「あ、うん。
後で話すよ。
もうすぐ、その人来るよ。」
そう言った時に民夫が課長と部屋に入ってきた。