正志は車を走らせ秋葉原へ向かった。途中、少し渋滞もあったが、午後3時過ぎに秋葉原に着いた。
三人は秋葉原に着くと電気街を散策した。が、何も得られなかった。
ゲームセンターにも目を通したが特に何も情報が得られなかった。
「おい、かぐや姫お前のスケジュールなんか間違ってないか？」
「そんな事はないわ。きっとうさぎはこの町にいるに違いないわ。」
「おーい。ワシの船は何処じゃ。こんな町の中にワシの船なんてあるもんか。」とイライラする海賊。
「おっさん、イラつくなよ。元はあんたが記憶をなくしてなかったら事はスムーズに運んだのにな。」
「あ、あそこにメイド喫茶があるわ。あそこはどうかしら。」とかぐや姫が提案する。
「確かにメイド喫茶は妖しいけど、こんなもんこの街には至る所にあるけどな。まぁ、行くだけ行っても良いけどな。大体、このパラレル・ワールドではコスプレが流行りみたいだからな。メイド服を着たウサギが出てきたらビックリもんだけどな。」と笑いながら正志はジョークを言った。
「ワシはコスプレなどしとらん。生まれた時から海賊の身じゃ。お前こそ何じゃこんな薄っぺらい服着て。」正志は自分のBEAMSの服をコスプレおじさんに馬鹿にされた事に腹を立てたがぐっとこらえた。
そして3人はメイド喫茶へと向かった。看板には゛萌え゛っと大きく書かれている。正志は、以前一度だけメイド喫茶に行った事があったが、あまり自分好みでは無かった。
三人は店に入ると、「いらっしゃいませご主人様」と店員が言った。
「あのー。すみません。この店にはウサギと何か関係とかあります？」と正志は店員に聞いた。
「ウサギ、私の知る限りではご存知ありません。」
「この店にバーニーちゃんの店員さんとかは？僕らはこの秋葉原でウサギに関係してる人を探しているんです。」
「うちにバーニーのメイドさんはいませんが、この近くにウサギcafeという店があるんですけど、そちらでは？」とメイド服の店員さんは首を傾げて言った。
三人は声を揃えて言った。「ウサギカフェ？」
きっとさこだ、そこにウサギがいるに違いない。と思い三人はウサギカフェへと足を運んだ。・・・
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