人斬りの花 30

沖田 穂波  2009-10-12投稿
閲覧数[404] 良い投票[0] 悪い投票[0]


5-後 人斬りの花

[あなたは,可哀想な人]

人斬りにかけたこの言葉は,私が幼い頃の自分にかけた言葉でもありました。
今の自分に納得がゆかず,毎日を苦に生きる。
そんな人斬り(過去の自分)を,救い出したくなったのです。
そのために私は,
酔って全てを覚えていないふりをしました。
この方が何かと効率が良いと思ったのです。

しかし,
人斬りと関わる内に,
私は守られる立場となっていました。
人斬りは言いました。
『一生守り通す。』と。

どうやら私は,知らずにこの人斬りに惹かれていたようなのです。
素直に嬉しいと思いました。
この時,
父の言った私の幸せはこの人が持つと,
そう確信したのです。

人斬りの花である事が,幸せでした。
この人斬りを,
今も愛しています。


≠≠続く≠≠

i-mobile
i-mobile

投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 沖田 穂波 」さんの小説

もっと見る

恋愛の新着小説

もっと見る

[PR]


▲ページトップ