次の休み、聡は朝早く起き、ブルの店へ行った。
ブル、「おう!来たか」聡、「おはよう、寒いっすねー」
ブル、「そうだな、コーヒー飲むか?」
聡、「あ、どうも」
ブルは表に自分のバイクを出し、エンジンをかけ暖気しながら
ブル、「今日は何処まで行けるかなぁ?」そう言って空を見る。
ブル、「暖まったし、そろそろ行くぞ!」
聡はうなずいてバイクに乗り走り出した。
暫く走ると高速の入り口たどり着く。
今日の行き先はどうやら北の方らしい。浦和の辺りまで下道で行き高速に乗った。
チケットを取り、邪魔にならない所で止まりチケットを内ポケットにしまう。
ブル、「離されるなよ!」
聡、「楽勝っす」
ブル、「ハッハッハ!じゃあ行くぞ!」
二人は走り出した…が!ブルの加速は並じゃない、ゼロヨンか!?と思う程である。
負けじと聡も加速するしかし、どこまでも加速するブル。メーターを見れば…200を超えている。
聡、(マジか!?)
ブルはそれでも加速する…朝早く、気温の低いその風は、カウルの外へ身体を出せば容赦無く攻めて来る。
それだけではない、道路のワダチや横風、危険なその速度…バイク乗りとは?危険であるが止められない?のである。