タイムカプセル 4

内田俊章  2009-10-13投稿
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思い出 ?

 謙介は、電話を切った後、小学生の頃に、思いを馳せた。


 謙介の家から小学校迄は、約1?。

 子供の足では、20分はかかり、近所に住む“高島亜紀”が迎いに来るのが日課だった。

 「ケンちゃん、行こう!」

 毎朝、高島亜紀が、玄関の外で叫ぶ。

 「今行くから待ってて!」

 そう言うと、謙介はランドセルを背負って外へ出る。そして、お互いに笑顔で挨拶をするのである。

 そして帰りは、と言うと、富岡神社の、100段程もある階段を、上り降りしながら、遊んで帰る。

 4年生の頃には、お互いに異性を意識し、『大きくなったら、結婚しよう!』と言う、約束までした。

 お互いに『初恋の相手』と認め、その交際は、中学校を卒業するまで続いた。

 懐かしい思い出に更けっていると、謙介の顔は、自然に、ニヤケ顔になっていた。

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