ゴミ箱人生1

シャドウ  2009-10-13投稿
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私あや。
どこにでもいる様な女で、月並みの悩みしか持てない只のフリーター。



中2の夏まで優等生と呼ばれてしまう位、学校でも家でもイイ子だった。
夏、里子(さとこ)に逢うまでは決して我が儘すら言う人間では無かったよ...



里子との出会いは単純で同じクラスに居た顔見知り程度だっただけ。
ある日友達の美幸に紹介された。

「あやって里子とあんま話さないけどさ〜多分趣味逢うし話してみれば?」

「でも、あたし女友達作るの苦手だから...」


女と話すのは面倒くさいし、関係持つのがだるかった。
自分も女なのに、女の気持ちなんて理解出来ない。

「あっ里子〜!!あやとさ、友達になりなよ!!あんたらイイ友達になれるよ」

「あたし里子!よろしく」

第一印象は可愛い子って感じ。




出会いはそれだけ。
同じ趣味持ってて性格も似てて一緒に居て、どこに居るより落ち着いた。



あたし達は毎日一緒に居たし、塾も同じ所に通った。
背格好も似てて、周りはよく間違えた。



2人とも好奇心旺盛だったし、タバコって格好いいと思って親から盗んでは吸ってた。
「うちらさ〜結構悪くなってきた?」
里子は笑いながらタバコ吸ってた。
あたしは見つからないか不安で一杯だったけど、それも最初だけだった。


2人でいれば何でも出来る気がして、学校も行かなくなった。
「あやさ〜親きびしいけど、いいの〜?」
「別に...勉強出来りゃ何でもいいんだよ」
「里子こそ親父さんやべぇんじゃねぇの?」
「別に〜シカトこいて、やばくなったら逃げりゃいいし」

もちろん2人とも帰ったら親には頭を下げてばっかり。

「あやさ〜将来どうすんの?」
「知らねー。適当に仕事して結婚すりゃいいべ。里子は?」
「あたし声優になりたいの!!」

驚いた。里子に夢があって、あたしは置いてきぼりになった気がした。
無性にイライラした。


「ねぇ里子さっ金困ってねぇ?」「ないね〜親金くんねぇし」
「ウリやってみない?」
一緒の所まで落としてやりたくなった。
「いいね〜やろっ!」


それからは携帯いじればカモ探し。
里子を誘わず一人で逢うこともあった。親への罪悪感なんてなかった。




あの時から、あたしは底辺を這いずる人生の始まり。

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