例え一途に思いたくても
花弁がそれを許さない
移り行くこの常世の中で
私の花弁は変わりゆく
この世には
変わらぬモノなどないように
私の花弁は変わりゆく
もしや一途な心など
どこにもないのかも
知れない
その証にほらキミの
気持ちもうつろい
変わりゆく
ならば私の花弁の色も
変わっていっても
いいじゃない
移り気なんて不名誉な
花言葉なんてつけられて
でもそれこそが世界では
当たり前な事ではないの?
一途に思えるモノなんて
世界にないのではないの?
不変でいられるモノなんて
世界にないのではないの?
でもホントはもうそんな事
どっちでもよくなっているの
変わらず咲き続けていても
花弁の色が変わっても
どうせいつかは散り行くの
花弁がはかなく寂しく散って
どうせいつかは消え行くの
そうしたらこの世界には
私が生きた証など
どうせ何も残らないもの
どうせ何も残らないの