air ?

kana  2009-10-14投稿
閲覧数[296] 良い投票[0] 悪い投票[0]

次の日

メールがきた。

昨日はありがとう。
家近いんだよね?
ランチでもどう?

すぐに誰だかわかった。
昨日のヒト。

いつもなら店以外の誘いにはのらないが、珍しく興味を持ち始めていた。
メールがきて内心嬉しかった。

久しぶりのドキドキに流されるまま、再会のトキはやってきた。

待ち合わせ場所には小綺麗なベンツが停まっていた。
ワタシを見つけたのか窓が開く音がして、彼が
“どうも”
と目を合わせると助手席へと手招きしてくれた。
ワタシはパニくりながら、とにかく従うコトにした。

その日のコトは正直覚えてなくて、ただ別れる前にそっと握ってくれた彼の手がぎこちなかったのが
救いだった気がして
ワタシはそんな彼の手を両手で包んだ。

次の約束もできないまま
ワタシはその日も夜の仕事があるため、自分から車を降りて去った。

その日は彼からのメールはなかったから、ワタシもひかえるコトにした。

i-mobile
i-mobile

投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 kana 」さんの小説

もっと見る

恋愛の新着小説

もっと見る

[PR]


▲ページトップ