少し距離を置き始めてた。
でも、たまには
彼のアフターにはついていった。
飲んだり、歌わない彼が歌うのを見て嬉しかったり。
そんな時間を過ごしては
彼の部屋へ泊まるコトもあった。
泊まっても、抱き締められても
それ以上は拒んでいた。
“付き合おう。こんな風に想うのはヒトリだけだし、
体を重ねたいって思うもスキだからだよ。
今まで言えなかったのは、一緒に居るのが当然だったから。
他のヒトなんて考えられない。
だから拒まないで。”
そう言うと
彼はワタシを抱き寄せた。
冷たい手がワタシを伝って
離れられなくなった。
“いいよ。”
ワタシも彼ぢゃなきゃダメだった。
このヒトを本当にスキになってしまったのだと、服を脱いだ。