それから、二人は会うたびに
重なり合った。
お互いがお互いのコトをすごいスキで、そのコトを確かめるには
体を重ねるしかなかった。
“ワタシのコト本当にスキ?”
“アイシテルよ”
“こんなにヒトを愛していいの?”
“俺も(笑)”
二人は最中に語り合ってた。
そしていつの間にか
二つ目の扉を開けていました。
子供ができたのは、それから間もなく。
戸惑う彼が見ていられなくて、
おろす準備を始めた。
入院前日、彼が電話をかけてきて、何を話したか覚えてないけど
仕事も手につかないし
逃げ出したいだろうし
嘘ならいいのに
みたいな感覚はわかった。
入院して3日目、息をしないままのワタシの第一子は最悪の形になって、母の隣に置かれた。
小さな陶器の中におさまり
暗闇の箱へと。
ゴメンナサイ。
ダイスキなヒトの子供。
あなたに罪はない。