タイムカプセル 5

内田俊章  2009-10-14投稿
閲覧数[326] 良い投票[0] 悪い投票[0]

思い出 ?

 「あなた!亜紀さんに会えるの、楽しみネ!」

 妻の栞の、皮肉った声に、謙介は我に帰った。

 「えっ?あぁ…」


 謙介は38才で、栞は2才下。結婚して13年になる。

 謙介は、栞との結婚前から、子供の頃の思い出として、亜紀との事を話していた。

 謙介は、過去の恋愛歴を、面白い可笑しくオープンにし、栞もそれを、過去の事と受け入れていると思っていた。

 実際に栞も、焼きもちを焼くこともなく、それらの話を、笑いながら聞いていたが、女心は微妙である。

 今、中野智樹からの電話で、顔はニコニコしていても、心の中は、複雑だった。

 結婚して13年。これ迄浮気の気配は無く、自分だけを愛してくれる夫。子供たちの良き父親であった。

 しかし、中学校を卒業してから、一度も会っていないと言う、亜紀と再会し、昔の愛に火が着いたりしないだろうか?

i-mobile
i-mobile

投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 内田俊章 」さんの小説

もっと見る

恋愛の新着小説

もっと見る

[PR]


▲ページトップ