鉄の蛇と銀河鉄道 (リズム重視)

ディナー  2009-10-15投稿
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鉄の蛇が 今日も走る

駅から駅へ、街から街へ

それを眺める人々は

自由でいいねと溜息をつく

色んな所へ行けていいねと

後ろ姿を見つめてぼやく

でも鉄の蛇は知っている

自分は決して自由じゃないと

自分は決して楽しくないと

人の風景を横目で見ても

流れる景色を横目で見ても

それはいつもの見慣れた光景

鉄の蛇は知っている

前に伸び行く鉄の道しか

自分は歩いていけない事を

鉄の道がない場所は

踏み込む事すらできない事を

とある作家の創り話では

自分が空を 飛ぶという

鉄の道すらない空を

鳥のように飛び回るという

鉄の蛇は 知っている

だってそれは 創り話

空など飛べる はずもない
自分の重い 鉄の体では

空など飛べる はずもない
だってそれは 創り話

だけども鉄の蛇は思う

鉄の道が なくなって

自分に羽根が 生えてきて
空が飛べたら いいのにな
決められた道はもう嫌だ

見た事ないモノ見てみたい

決められた道はもう嫌だ

感じてない事感じてみたい

決められた道はもう嫌だ

決められた道はもう嫌だ

重たい鉄の体をひきずり

鉄の蛇は今日もはいずる

青い空を 眺めながら



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