「…旅の目的はだいたいですけどお話いたしましたよね。で、護衛がなぜいる理由…ですか…。」なんだろう…といいたげなラン。そんな顔でこちらをみられてもと困った顔をする二人。
「そんなのきまってるじゃない。」リオが口を挟む。しかしそんな理由誰にもわからない。おそらく護衛がいると言い出したのもこの子なのだろう。繊細にその様子が脳裏に浮かぶ…。
「…きまってるって?」無神経なシエンがきく。「こんなか弱い少女とあんな儚げな青年の二人組だよ…?襲われでもしたらおわりじゃない!!」唖然とする二人。たしかにランの顔は整っていてどこか儚い印象をあたえる。しかしリオはどうだろう…?確かに外見はそうだが中身は…それに普通自分で言うだろうか?「ぼくは確かに儚げですけどリオは…っ!!いえなんでもな…いです…」みるとランのブーツをリオのサンダルが踏んでいる。それも勢いよく。だがランも普通自分で言うだろうか?自業自得。