いつものお昼休み、いつもの友達と食堂でお昼ご飯。
「お兄さんの頼みでも藍田さんと話すのはどうかな?大丈夫?」
「みずきも翔くんの事で話に言ったら、相当やられて帰ってきたみたいだし。」
「ほかの子もそうだよ。自分の彼氏が知らない間に藍田さんと会ってたとかで…結局別れたみたいだし。」
「藍田さんには谷川くんっていういい彼氏が居るはずなのにね。」
あなたが気のある素振りを見せた男の子たちは、みんなあなたの虜になってしまう。その男の子に彼女がいても関係ない。彼氏をとられた女の子は悲惨だ。彼氏を取られても仕方がないくらい素敵な女の子なら許せる、でもそれは女の子にも好かれる女の子。
けれどもあなたはその真逆で、女の子には嫌われる女の子のように見えてしまっていた。
「でも、教え子の心配をしているだけだよ。」
兄からは読書を始めたばかりの時に色々な本を勧めてくれて、解らなかったところを説明してくれたりするような優しくて温かいところも有るんだけれど打ち解けてこないとそういう一面は分からない人だと聞いていた。
「みんなが言ってることも本当の事かもしれないけれど、それだけじゃないと思う。」