いつもと変わらない
風の香り
ほんの少しだけ暖かくなった風の香り
空を舞う紙屑に紛れ
浮き上がる木漏れ日
有り触れた当たり前の昼下がり
素っ気なくてちょっとしたコトで
よたつく僕とは対象に
街はしっかり輪郭を見せる
空回りの努力が風に
吹かれる
そして映し出す僕の心
空は青く綺麗に
澄み渡ってる
悲しみを少し隠して
僕らを見てる
いつもと変わらない
風の輪郭
ほんの少しだけ暖かくなった風の輪郭
ただ静かに吹き抜ける