「じゃあ本題な
その本番やねんけど…
みっきーにも出てもらおうと
思うねん」
聖二の言葉に光希は
え、と声をもらした
「一週間もないのに?」
特に驚いた様子もなく
猛が聞く
「うん、大丈夫やろ
みっきー上手いし
でな、そのピアノを入れる曲を
どうしよっかなあって
3曲やるやん?
全部はきついから
1曲だけ入って
もらいたいねんけど
その曲を増やすか、
元々やる曲のどれかに
ピアノのパート増やすか
皆に聞きたいねん」
「…(またうちの意見
聞かずに…)」
光希は諦めた顔で黙っていた
「どうせなら増やそうや
もっと演奏したいし…
この前やった曲は?
あれ長いからちょっとカットして
アレンジしようや」
翼が提案した
「俺もそれがいい」
それに拓朗も賛成する
「あれはいい評価もらったしな
皆もそれでいい?」
「「賛成!」」
「じゃあ明日練習な
今日アレンジとカット、
考えてくるわ
俺からは以上」
「よっしゃ!
じゃあ猛、慶ちゃん
バスケしよー!」
「翼くん、元バスケ部の
俺らと勝負すんの?
勝てると思うなよ」
翼と猛が立ち上がる
「…(うちの歓迎会…)」