第2章
第5話
会議室でサツキと民夫の2人きり。
廊下には足音が遠くに聞こえる。
そしてサツキの近くにあるのは民夫の真剣な眼差し。
サツキは真剣に困っていた。
彼女と言われたり側で仕事してほしいと言われたり…。
頭の中はパニックだ。
その様子に気付いた民夫が言った。
「あ!
ごめん。
困らせているよね。」
急に申し訳ない顔をして優しく謝った。
そしてサツキの手に民夫の手を重ねた。
「僕は真剣だよ。
サツキちゃんと付き合っているって言ったのも昨日お互いに一目惚れしたって思ったから。」
「え…。」
サツキは民夫の言葉にビックリした。
こんな美形で爽やかな人がこんな平凡な人に…?
一体自分のどこが良かったのかサツキには検討もつかなかった。
民夫は聞いた
「サツキちゃんは僕のこと好き?」
その言葉にサツキは頬を赤くさせて頷いた。
それを見て民夫はサツキの顔に自分の顔を近づけた。
その時、
ガチャ!
会議室のドアが開いた。