ツバサ達が武器屋を出ると、いつのまにか黒いスーツの男達に囲まれていた。
「!!?」
「ツバサ様。お迎えに上がりました。」
一番前の男がそう言うと、男達は黒い高級車まで道を開けた。
「…あんたら誰?」
「我々はケビル・バーテル社のガードの者です。カオスバスターとして、貴方をお迎えに参りました。さ、車を用意しています。こちらへ。」
「リア、ガル。作戦変更だな。こいつらに付いて行くぞ。(こいつらに付いて行けば社長に会えそうだからな。)」
「えぇ。これも仕方ありませんね。」
「そちらの二人は連れて行くことはできません。」
「えっ!?なんで!!?」
「我々はツバサ様をお連れするよう言われただけですので。」
「じゃあしょうがないなぁ…。俺だけで行くよ。(リア達は少し待っててくれ。後で必ずビルに入れるようにするから。)」
ツバサは小声でリアにそう伝えると、車に乗り込み、ビルの方角へ走って行った。
20分後、ツバサはビルのエレベーターに乗り最上階を目指していた。
「着きました。社長室です。」
エレベーターのドアが開き、広い部屋に出た。くらい室内の奥にデスクがあり、いかにも社長が座りそうな感じの大きなイスがある。
「社長。ツバサ様をお連れ致しました。」
「あぁ。ご苦労。」
大きなイスが振り返り、30歳くらいの男が顔をみせた。
「もう下がっていいぞ。」
「失礼します。」
男達は部屋を出ていった。
「さて、君がツバサ君だね?キュルの世界へ、そしてバスター社へようこそ。」
「勘違いするんじゃねえぞ。俺はカオスバスターになる気はねぇ。あんたらをぶっ潰すためにここに来た。」
男の顔が一瞬険しくなったが冷静に聞いた。
「訳を聞かせてもらおうか?」
「俺はこの会社が村を焼くこともあるって聞いた。だから俺はこんな会社に入る気はねぇ!!」
「ふむ。そうか。ならばこうすればいいかな?これからお前にはウチの会社で最も戦闘能力の高いカオスバスター三人と戦ってもらう。お前が勝ったらこの会社はお前に渡そう。もしお前が負けたら嫌でもカオスバスターとして働いてもらう。どうだ?なんなら数人仲間を連れて来てもいいんだぞ?」
「…上等だ。そんな奴等、ボコボコにしてやるぜ!!」