「動けるようになった?」 「え?…うん、慣れました」 ロボットハンドで今度は空になった缶を握り潰した。 「また弟の事、よろしくね」 「はい。また会いましょうね」 彼女は同い年なのに、タメ口がまじった敬語を話していた。彼女は後ろを向き、ロボットハンドで手を振った。その甲の藍色の玉に、彼女の悲しみが入っているような気がした。 End.
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