『隠してきたもの・・・守るべき者のため。2』
ホントは泣かせたくなんかなかった・・・。
ずっと笑ってて欲しかった・・・・・。
蒼衣「小枝!!!」
小枝「イタ・・ッ・・。」
掴んでいた小枝の腕に無意識に力を加えていたため小枝は痛さで顔をしかめた。
蒼衣「ねぇ!!なんで言ってくれなかったの?」
こんときの俺は守ってやれなかった自分を棚に上げて言わなかった小枝をせめた。
小枝「・・・ッ・・・。」
泣いたままで何も言わない小枝に俺のイライラは募るばかりだった。
蒼衣「・・・ッ何で?俺そんなに頼りにならない?」
小枝「ちが・・ッそんな事ない・ッ。」
蒼衣「じゃあ・・・なんでこんなになる前に言ってくれなかったの?」
小枝「だって・・・ッ・・。蒼衣・・。」
蒼衣「何・・?」
小枝「心配・・・するでしょ・・・?」
蒼衣「え・・・・?」
小枝「心配・・・かけたくなかったんだもん・・・ッ。」
無意識のうちに俺は小枝をきつく抱きしめていた。
蒼衣「ごめん・・・。でも・・・心配かけてよ・・・。俺・・・小枝の心配ならいくらでもできるんだから・・・。」
小枝「・・ッうん・・。」
蒼衣「俺のせい・・・なんでしょ?虐めの原因・・・・。」
小枝「・・違う!!違う!!私のせいだよ!!」
蒼衣「今まで・・・ごめん・・・。これからは守るから。俺が小枝の事まもるから・・。」
もう・・・・あんなことさせない・・・・・。