「まずは、海に行こう。なぁ。」
「うん。綺麗なんだろうね。」「きっとなぁ。」
「楽しみだなぁ・・・・。」
20分ぐらいで着いた。
「よし!!着いた、降りよう。」「うん。チェリー、おいで。」
「うわぁ〜、綺麗だねぇ。海は、ほんとに綺麗だぁ・・・。」「あぁ、そうだなぁ・・・。」
「見て、チェリー綺麗でしょ。海は、広いし、いつも元気だし。ねぇ、チェリー。」
「わんわん。」
「チェリーも思うんだねぇ。」
「わん。」
しばらくは、海を見つめていた。優美は海を見ながら、浩輔に電話しなくっちゃと思って携帯を取り出した。
携帯を開くと、浩輔から電話が何件も入っていた。
優美は、慌てて電話をした。{浩輔、電話何度もかけてくれてたんだ。気づかなくて、ごめんねぇ。}
{やっと、気づいてくれた。あいつの事ばっかり見てねぇで、俺の事ばっかり考えててなぁ。じゃなきゃ、後から許さないからなぁ。}
{そんなに言わなくても、もう大丈夫だから安心して。ねぇ?}
{それで、よし。}
{今ねぇ、どこに来てると思う?当ててみて!}
{えっ?無理だよ!}
{いいから。よ〜く、聞いて。浩輔と一緒に何度も行った場所。}
優美は、そう言うと携帯電話を海の側に当てている。
すると、浩輔の声が聞こえた。
{優美、優美、分かった。海!}{正解。すごいねぇ、ねぇ言ったでしょ?よ〜く、聞いて。って言ったでしょ。}
{だなぁ。俺の話も聞いて。}{うん。}
{俺も同じ質問する。今、俺は何処に来てるでしょうか?ヒントは、優美が好きな所。さぁー、どーこだっ!}
{えぇ〜、分かる訳ないよ。}{じゃあ、大ヒント、よ〜く聞いて。}
優美は、耳を澄ませ目を瞑った。そしたら、ザァーザァーと言う波の音がした。優美は、分かった。
{分かったよ分かった。海だねぇ。}
{ピンポーン。大正解!優美と場所は違うけれど海に来てるんだ。}
{浩輔も海に来てるんだ。ザァーザァーって言う波の音で分かったの。}
{だろうなぁ〜、俺も聞こえたから。}
{浩輔も来てるんだぁ・・・。}