中継地点―A?―\r
「のああ…」
私こと二木春風は大きな欠伸をした。
「春だなあ〜。気持ちいい風が吹くな。ウララ〜ウララ〜」
「バカなことやってないで、仕事する!」
私は、上からの衝撃に息が止まる。
「もう…。新聞の提出期限、明日だからね!」
そこには仁王立ちをした秋田咲智がいた。
「わかってますよう…」
私は咲智から視線を逸らしながら言う。
私と咲智はここ、6年5組の学級新聞係だ。私は昨日まで不登校だったため、期限が明日で今日から始めるという、激務を負っている。
私が不登校になった理由はカンタン。
思春期の悩みという奴だ。
何を隠そう、私は昨日まで真っ暗の中を日々さ迷い歩いていた。しかし、昨日、問題が解決したのだ。
てゆーか、解決した気がした。
気分が清々しくなった気がしたのだ。