ブルの店でビールを飲み、ほろ酔い気分の聡と、店にカブを持って来た師匠が会話をしているのを、作業をしながら聞いているブル。
ブル、「師匠も呑みますか?」と言ってビールを渡す。
師匠、「おう?悪いな、じゃ!」
聡、「お疲れ様です」
二人は乾杯をして呑む…
師匠、「あぁ、うめぇなぁ」
ブル、「あとは勝手に呑んでくれ、ビールは冷蔵庫にあるからよ」
聡、「頂きまーす」
師匠、「お前も暴走族か?」
聡、「族とは違いますよ。一緒にしないで下さいよ!」
師匠、「俺にとっては一緒だよ。なにも変わらん」
聡、「そうですか…」
師匠、「あぁ、俺も昔は単車で走ったもんだ、ヤマハのXSって言ってな、650ccだぞ」
聡、「えっ!?師匠も大型持ってるんすか?」
師匠、「昔は普通免許に付いてたんだよ。限定されてもなかった」
聡、「そうなんですか?」
師匠「あぁ、当時はトライアンフが最高速を出してな…負けたくなかったからな、対抗馬を買ったんだよ!だがな、今みたいに道路は良くなくてな、その性能は俺には出せなかったよ。今は良い!道路は舗装され、単車も出来が良い!俺も今の時代に生まれたかった、お前らには負けねえよ」
ブル、「作業終了!!さあ呑むぞう!」