中継地点―Ａ?―＼r
「わかった！」
私は叫ぶ。
「な…何なの？」
咲智がドンびきする。
しかし私はお構いなしにまくし立てる。
「ずばり、不登校を特集すればいいじゃん！」
「はあ？」
咲智は怪訝そうな顔をした。
「だっからあ。ウチのクラス、もう１人不登校児いるじゃん。だから、そいつを引っ張り出して来るワケ。そして『よかったね！』って書く感じ」
「はあ…？」
今度は咲智は、呆れた顔をした。
「そいつが了承してくれるとは限んないし…。大体、そんなのでいいわけ？締め切り延ばそうか？」
「延びんのかよ！」
「だって最初にそれ言ったらあんたサボるじゃん…」
まあ、それはそうだけど。
「じゃあ１週間延ばすわ…あれ？ そいつの名前、何だっけ？」
「何忘れてんの…。えーと、確か」
「確か？」
「洛外敬一…？」
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