相変わらず、あたしはオヤジに抱かれていた。その度にあの男の体を思い出す。現実に戻ると、お金と虚しさだけが残る。 今日はオヤジにウリたくない。そんな日に限ってやってくるのがオヤジだ。 「ねぇちゃん、これでどうだ?」 三本の指をセカンドバックから覗かせ、あたしに見せた。金額は悪くない。でも、嫌なものはイヤ。シカトしても、そいつはしつこかった。 「なぁ、いいだろ?俺、金あるんだよ。楽しませてよ。」 つづく…
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