中継地点―A?―\r
カメラ類を受け取った私は暫くぼおっとしていたが、思い出したように立ち上がった。
「そうだ、新聞だ!」
「は?」
敬一が目を白黒させる。「あんた、学校に来なさい。絶対的に来て。新聞に書くからね。ともかく、学校に来い!」
「…はあ!?」
敬一は理解出来ていないようだった。すかさず、咲智が助け舟を出す。
「つまりさ。春風は『あの敬一が学校に来た!』って新聞の記事に書くつもりなんだよ。あ、私と春風、学級新聞係だから」
「何でわざわざ僕が!」
「煩い!」
私は指をびしっと敬一に突き付ける。
「敬一が学校に来なきゃ、全ては始まらないんだよ。だ・か・ら。明日、絶対学校に来てよ!?」
「あ…はい」
私は敬一が頷くのを見ると、楽しみにしていたアニメを見るため、家へ駆け込んだ。