中継地点―B?―\r
「成ーる程、春風はアニメが見たかったんだ。…今日、いつもよりテンション上がってるな、と思ったら」
「……」
僕は話に着いて行けず呆然とする。しかし、それより大切なことを思い出す。
本当に明日、僕は学校に行くのだろうか?
知らず知らずの内、声に出ていたらしい。咲智が反応する。
「さあ…。詳しくは明日になんないとね。敬一は行きたいわけ?」
「……」
本当は行きたくない。何だか、自分の中で、まだ燻っているものがある気がする。
「少年よ、おおいに悩め! 咲智様は見守っているよ」
「自分で自分に様付ける人…初めて見た」
「そこは突っ込まない!」
外したらしい。
ふと咲智が腕時計を見る。…果たして学校に腕時計してっていいのか!?
「あ、アニメの時間じゃん…今日、麺探偵コナンだよ…」
そんな変な名前の探偵は知らない。
「じゃあねっ」
僕が気が付くと、もう咲智は消えていた。僕は溜息をつく。そして、あることに気が付いた。
「明日土曜日じゃん!」