再会 ?
同期会の当日、謙介は、車を3時間ほど走らせて、愛富町の市街地に着いた。
富岡地区は更に10?位、離れている。
謙介は、中野智樹に電話を入れた。
「もしもし智樹か?西尾だけど」
「おぉ、謙介か。今何処にいる?」
「やっと今、役場に着いたよ!久し振りに来たけど、やっぱり遠いな!後15分位でつくと思う」
「役場か?丁度良かった!」
「えっ?」
「高島亜紀が列車で来る予定で、俺が迎えに行く約束だったんだ。だけど、今準備で忙しくて、行けそうも無いんだよ。謙介、代わりに迎えに行ってくれないか?」
「えっ、俺がか?……。何か照れくさいな!」
「23年振りだろ。スゲー美人になってるゾ、きっと!」
「……うん、分かった。それで何時に着くんだ?」
「11時30分着だ。始まるまで、1時間以上有るから、ドライブでもして来い!」
「良いよ、真っ直ぐ行くよ」
「じゃあ、頼んだぞ!」
「あぁ」