―何も見えない
ここはただ真っ白だ
私がいなかったら
お母さんも愛も
死ななかったかな
私、ずっとそうやって
自分を憎いと思ってた
でもそれでも
まだ生きたいって
そう思う自分が今いる
お母さんは
私が憎かったんじゃない
辛くて疲れてどうしようもなくて
でも私を一人にできなくて
だから連れていこうとした
そして私は生きてしまった
でも、だから拓也に会えた
愛の書いた手紙が
私と拓也を繋げた
二人がいたから
私がいたから
夢が叶ったって
拓也はそう言う
拓也がいなかったら
私はとっくに死んでたって
私は思う
こう思えるのも
全部二人がいたから
二人がいなかったら
私もいない
私がいなかったら
拓也の夢は叶わなかった
私は充分生きてしまったかな
でも、まだ生きたい
やっぱり拓也の側にいたい