ナイフ

陣内  2006-08-06投稿
閲覧数[520] 良い投票[0] 悪い投票[0]

高校に入学して、二ヶ月がたった。僕は内気な性格で小柄な体をしているし、部活にも入っていないので友達は…一人もいない。高校では、小学一年生になると友達が百人できる、みたいに簡単に友達ができるはずがないことがわかった。いい勉強になった。

『“Don't be absurd"この単語の意味は“ばかなことを言わないで"です』英語担当の斉藤拓が言った。

高校ではこんな意味のない勉強しかしないこともわかった。ついでに僕は英語が大の苦手だ。


昼になると僕は屋上でご飯を食べた。一人で教室でご飯を食べるのが寂しいこともあるが最大の理由は、クラスの人気者(男に)である中川奈々さんがご飯を食べているからだ。奈々さんはいつも屋上で一人でご飯を食べている。奈々さんはとても綺麗だが無表情で何を考えているのかわからない。時々男子が図々しく一緒にご飯を食べようとするが、あっさり断られる。そんな性格だからかもしれないが女の友達はいないようだ。

『綺麗だな〜』僕は独り言を言った。

奈々さんとの距離は大体二十メートルくらいだ。他にも男子が周りにいるが最高で五メートルくらいだそうだ。風の噂で聞いた。それ以上近づいてご飯を食べると…睨まれるらしい。

i-mobile
i-mobile

投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 陣内 」さんの小説

もっと見る

恋愛の新着小説

もっと見る

[PR]


▲ページトップ