「俺…ゆりのこと……」
ゆりがさえぎつて言った
「好き!」
「は…?」
「あたし、せいや君を好きだ…昨日は変なこと言っちゃってごめんね?」
「いや…」
「だから忘れて!好きになれないなんて知ってるから、言わなくていいよ?」
「違う…俺…!」
「ほらあ…気を使わないで…あたしもそろそろきついからさあ…」
「好きだ」
ゆりは悲しい顔をした
でも昨日の顔とは違う
昨日の恐れを含んだ顔じゃない
今日は怒っていた
悲しみながら、怒っていた…
「…馬鹿!なんでそおいうこと言うのお…駄目でしょ」
「なんで」
「彼女がいるでしょ…言わせないでよ…」
「別れた…」
ゆりは次は顔を真っ青にして
困惑した顔になった
「…それ…あたしのせいだよ…ね…?」
「うん…正直ゆりが原因なんだ」
ゆりは気が狂ったように
泣きはじめた
続きます