溺れる魚 7

ゆう  2009-10-22投稿
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なんてことをしてしまったんだろう。

酔っていたとはいえ、よりにもよって友達の息子に、高校生に手を出すなんて!

なんて馬鹿!馬鹿!
大馬鹿者!




あれから一週間が経っていた。

新がうちを訪れることはなかった。

もちろん私も新のケー番すら知らないし、何もできなかった。



仕事帰りにあの公園を覗いても、新はいない。

今度こそもう二度と会えないのかも… そう思っていた矢先、新が私のマンションの前で待っていた。


新を部屋に入れ、お茶を出す。

「…この間は、本当にごめんなさい…。謝って許される事じゃないと思うけど、本当にごめん」

「…謝らないでください」

「ほんとごめん。私酔ってて…」

「俺は、この一週間ずっと岸さんの事、考えてました」

「私だって、新くんのこと…」

「そうじゃなくて…」

新がまっすぐに私を見る。

「酔ってたからキスしたんすか?」

「え?」

新は私の手を握ってきた。手が、少し震えているような気がした。

「俺、こういうの慣れてないから…でも、俺、岸さんが………好きになりました」



続く

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