光を吸い込んで溶けた願いは
あの星雲の中にあるのだろう
地上に火を灯して
本当の空良を失ったヒトは
それでも彼らにたくして祈ることをやめぬ
たくさん叶えてきたはずだった
ヒトは足を使わずして地面を動き
空まで飛んでみせたというのに
未だ叶えたいことがある
願いがある
祈りがある
あのいくばくかの星空に
なにが眠るというのか
未だヒトを魅了してやまぬ
小さな砂粒ほどの光が
なんの証しになるというのか
今日もヒトは空良を見上げて
相も変わらず祈るのだろう
そこはかとない望みを
ただひたすらに祈るのだろう