「さて、何から話そうかね」
いいから早くしろよ。
「まず、君はその能力について少し勘違いをしているようだね」
…ん?。
「勘違いって、何を?」「じゃあ、君が持っているのはどんな能力なのか、言ってみな」
なんか、このオッサン、だんだん偉そうになってないか?。まぁ、いいケド。
「時間を、戻る能力じゃないのか?」
「やはり、勘違いをしているね。本来、君のその能力は、“予知能力”なんだよ。」
マジで?
「すぐ後に、他人の身に起こることを、自分が体験しているかのように、五感で感じて、予知する能力として私が創造したんだ」
なんかすげぇー話しになってるな、予知能力だったのかよ。
「君は、自分が事故に遭うと、その前の時間に戻って、君の代わりに誰かが死ぬ。という能力だと思っていたみたいだけど、本当はその逆さ。誰かの身に起こることを予知していたんだ。つまり、その能力をうまく使えば、誰かを救う事だって可能な訳だよ!」
!!!。
ってことは俺は、救世主レベルの人間ってことになるのか!!!?。
「まぁ、人を救えるようになるには、まず予知してからそれが現実に起こるまでの時間をできるだけ長くしないとね」
まぁ、救世主までの道のりは長いか…。