――慶「この×がハイハット」
光「…はいはっと?」
慶「あの2枚重なっとる
シンバルのこと。
で、この音符がスネア」
光「スネオ?」
慶「……
小太鼓」
猛「ほんまに1からやなあ
大丈夫なんかな…みっきー」
慶「これはタム」
光「…ガム?」
慶「……
うん、ガム」
猛「うわっ
もうめんどくなってるわ」
慶「この音符はシンバルで
クラッシュとライドがある。
他にもあるけど。
この一番下がバスドラ
…タケ、もういい?」
猛「あかん!
せめて8ビートくらいは
教えな!」
慶「…(絶対叩けないやろ)
じゃあ…」
慶太郎が取り出した
スティックケースには
数セットのスティックが
ささっていた
光「…うわあ、棒がいっぱい」
慶「…スティックや」
光「…あれ、この棒、なんか
書いてある」
光希が取り出したスティックには
黒いペンでサインらしきものが
書かれていた
光「…サイン?
誰か有名人?」
猛「ああ、それはな…」
慶「そっちはいいから
こっち使って」
慶太郎は光希から
スティックを奪い
別のを手渡した