―『今、世界は悪によって
破壊されようとしている…
すでに破壊されてしまった
街や国もある。
世界平和連合としては
なんとしてもこの闇を
食い止めなければなりません。
ルシオ、おまえに
その任務を与えます。
仲間を集め、闇と戦いなさい』―\r
アルゴー船は空をゆく。
ルカはその窓から
足下に広がる小さな街を
眺めていた。
「兄さん、この船は
どこへ行くの?」
「ある小さな村です。」
ルシオは手元の資料を
眺めながら静かに答えた。
「村?!村なんかに
なんの用があるの?」
ルカは驚き兄を振り返った
「ある少女に用があるのです。
彼女はあの有名な武術士である
カル・ターランの
弟子だと聞いています。」
「そのこを仲間に増やすの?」
「ええ、彼女が
同意してくれればの話ですが…
武術士のルシー、剣士のリキ、
医師のダフ、姫君のケイ、
私の一番の部下であるルーク、
リューとトトーは操縦士ですし
ロランはまだ
魔術士の見習い…
そして隊長である私と、
魔術を使うお前…
今のままではまだまだ
戦うわけにはいかない。
今は世界中から
有能な勇士を集めなければ
なりません」