再会 ?
「いいえ、どういたしまして。お母さんはお元気ですか？」
「１０年前に亡くなりました」
「あら〜、そうだったの」
「でも、オバサンはお元気な様で、何よりです」
「有り難う。今日は、同期会なんだってねえ。智樹は朝から張り切っていたよ。どうぞ、楽しんでらっしゃい」
「はい、有り難う御座います」
智樹の母親を見送ると、２人も小学校へ向かった。
子供の頃は、随分遠くに感じたが、金光寺から、２分も経たずに小学校へ着いた。
中野智樹は、玄関で２人を待っていた。
１３人の同期生の内、１０人が集まる事になっおり、謙介と亜紀が、一番最後だった。
「随分のんびりしてたな、お２人さん」
「ゴメン、ギリギリになっちゃって。久しぶりだから、あっちこっち寄って来たんだ」
「会議室が会場で、先生も皆も来てるから！」
「うん、分かった」
２人は、会議室へ急いだ。
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