?夕焼け…其の?

亜樹  2006-08-06投稿
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夕焼け空に、明日の希望を託しませんか。



「今日は、随分働いたな。」
男は、職場を後にして家路に向かった。

何時もの橋を渡ったらもうじき我が家が見えて来る。

家の門をくぐると、玄関が無いんですよ。

「あれっ、家を間違えたかな?」

しかし、間違いなく我が家である…

何故玄関が無いんだろう。

入口の無い家に成っていた我が家。
主人は捨てられたのか。

此処は、人里離れた村外れ、人は、たまにしか通らない。

男は、願いの淵を線香と共に、火を付けて頭を下げた。

何時かは、バレる犯罪…

御免よ。今日も遅く成っちまった。

「ご苦労様でした。明日も頑張ってね。」

「嗚呼、頑張るよ。」
男は、妻に、そう言い放つと、静かに…
霊園の墓の前に、静かに眠りについた。

墓の周りに、光に満ちた、電光がざわめいた。

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