ラフター〜お話バージョン 2〜

東雲  2009-10-25投稿
閲覧数[268] 良い投票[0] 悪い投票[0]

次の日からピエロは女の子の元へ通った。
徹夜で考えた一発芸。
十八番の玉乗り。
お得意のパントマイム…。

でもなにをしても女の子は笑わなかった。

ピエロはだんだん悲しくなった。

「ちくしょう。オレの芸は女の子一人笑わすこともできないのか!」
女の子は笑うことができずに泣いてばかり。
そんな彼女を見て、自分が悔しくて、ある日ピエロも泣きはじめてしまった。
女の子の悲しみが伝わってしまったように大声で泣いた。

女の子とピエロ、二人で泣いた。

泣き続けているうちにピエロの鼻が赤くなって、さらに大きくなり、次第には丸くなってしまった。
ピエロは無理矢理笑って女の子に鼻を見せた。

「はは…どうだいオレの新しい鼻!」

i-mobile
i-mobile

投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 東雲 」さんの小説

もっと見る

ノンジャンルの新着小説

もっと見る

[PR]


▲ページトップ