車を走らせた。
深夜のドライブと言うには悲しすぎる現実に包まれてた。
ケイタイが奏でる
聞き馴れた音…
ココロの容量いっぱいだよ。
傷つきたくない
誰も責めたくない
キレイゴトかもしれない?
正しくなくたっていい道を選んで、同じ空気吸って
それはただの見せかけだとしたら…教えてください……アナタは何がしたかったのですか?
罪滅ぼしのつもりなら
そんなもの………
そんな……
ワタシは部屋に戻ってた。
台所へ行くと包丁を取り出し
自分の方へ向けた。
“終わらせようね
幸せになってね
忘れてね…”
彼がワタシに気づいてやめろと言っているように見えた。
ワタシは来ないでと言いながら仰け反って、彼を避けた。