「つーばーさー!!!」
「慶ちゃーん!!」
「あっきー!はーちゃん!」
秋奈は笑顔で手をふる
波音もぴょんぴょん
飛び跳ね応える
翼「よっしゃー!!!
ついに俺らの番やーっ!」
「きゃー!!」
翼「俺らはみんなが盛り上がる
誰でも知っとる曲をやります!!」
拓朗達は彼らのすぐ横で
その様子を眺める
翼「誰もが知ってる曲…
アニソンメドレー!!!!」
翼の叫び声とともに
慶太郎の4カウントが鳴り響く
聖「あいつら…
ウケ狙いに行ったな…」
猛「客は自分らと
同じ年代の奴ばっか…
そりゃあどんなアニメ見てたとか
まるわかりやもんな…」
美「翼にしては考えたな…」
拓「…」
聖「秋のピアノ、
波音のペット、翼のギターに
慶太郎のドラム…
楽器のバランスはまあ…
でもアニソンなら
皆知ってるもんな」
先ほどに増して
教室内は盛り上がる
みんなが歌う
拓朗の表情は険しくなった