――猛「…ほんまにたくは
バンド抜けたんかなあ?」
学校をでた3人の足がとまる
光「…もうっ
そんな情けない顔しんといて!」
慶「…そういえば波音は?」
猛「んﾞーもうっ!!!
さっきゆうたやんか!
先帰りました!
慶太が起きひんからっ」
慶「…ごめん」
猛「別にええよ
それよりたくが…」
慶「…」
光「もう一週間も会ってへんな」
猛「うん、俺も」
猛は悲しそうにうつ向いた。
その様子を見て
光希はため息をつき
顔をあげた。
すると、目先にちょうど
角を曲がろうとする
拓朗が見えた。
光「あ!」
猛「あ?」
光「ごめん、先帰って!」
光希は拓朗を追いかけ
走りだした。
角を曲がり数メートル先に
拓朗の姿を見つけた。
光「拓朗っ!!」
拓朗の肩が微かに上がり
驚いた顔で振り返った。
拓「…おお…みっきーやん」
拓朗は明らかに気まずそうな
表情だ。
光「話がしたいねんけど!
時間ある?」
光希は勢いよく尋ねた。
その様子に拓朗は
おされた
拓「えっと…うん…まあ」
[299] 
[0] 
[0]
