うわ。今年も見たよ
正月に、絶対見るよね。蒲鉾板
蒲鉾は、亡くなったひいばあちゃんが大好きだった
私のために蒲鉾を、よく買っていたらしい
私は皮肉なことに、生まれる前のことだが
ひいばあちゃんは、私が生まれる前に亡くなった
だから私は、ひいばあちゃんを見たことがない
「ださいね」蒲鉾板を私がそういうと
「そんなこと、ない」珍しく、母が怒った
うわ。今年も見たよ
正月に、絶対見るよね。蒲鉾板
私は、蒲鉾を食べると、幸せになれる
蒲鉾板を見ると、幸せになれないが
蒲鉾板は、私の夢にまで出て来る
見たことのない、ひいばあちゃんも、出て来る
本当においしそうに、大きく口をあけて、蒲鉾を食べる
私は、蒲鉾が好きだ
私は、蒲鉾板が、大好きだ
ひいばあちゃんは、よくわからないが
いつか、わかるのだろう
その頃には、私は蒲鉾板を好きでいれるだろうか