『まずは1枚目――
森宮‥‥アンタが女とホテルへ入る瞬間を撮った写真だよ!!』
アヤカさんが森宮の目の前に、その写真を突き付けると、
『‥‥な‥なんで‥‥だ‥誰がッッ‥‥。』
さっきから小刻みに体を震わせていた森宮の、
その震えは、次第に大きくなっていった――
『そっ‥その写真はッッ‥‥!!
さっき私が、FM生放送中に‥‥。
アヤカさんッッ‥‥あなたから見せられた写真ではないかッッ!!』
自分の息子が体を大きく震わせている姿を見ながら、
森宮の父親は、激しく動揺し、
その写真が、さっきのFM生放送中に、
アヤカさんから見せられたモノと同一のモノだと悟った。
『よこせッッ!!
その写真を私によこしなさいッッ!!』
森宮の父親が、アヤカさんの手に持たれた写真を奪い取ろうと、
手を伸ばした、そのトキ――
『ちょっと待った!!
気が早いわよ!!
森宮先生♪
息子のヒロキ君には、まだあと、3枚の写真を見てもらわないと!!
感想は、それからにしてくださいネ♪』
素早く、その手をかわした、アヤカさんよりも早く、
森宮の父親の腕を掴み、
そう言ったのは、
ミズホさんだった。
『ダテに元スケバンやってねェよッッ!!』
きゃあぁぁ〜ッッ!!
ミズホさんてば‥‥
カッコイイッッ!!
『くっ‥‥くそッッ!!』
森宮の父親は、
ギリリと唇を噛んだ――
『ミズホ、サンキュ〜♪
森宮先生。
さぁ!!アンタの息子が、どれほどの悪党か――
これから目の前で本人に認めさせてやるから、よく見てなッッ!!』
元番長のミズホさんは、さることながら、
アヤカさんの迫力もなかなか――
アヤカさんて‥‥
まさか‥元ヤン‥‥
なのかなっっ???
ドキドキドキドキ――
京谷さんと聖人は、
さっきから黙ってるケド――
これから、どうなっちゃうの???
この先の展開は???