あぶり出し ?
「それじゃあ、そろそろ、外へ出て、作業を始めようか!」
智樹の声に、全員が席を立った。
「何が出てくるか、楽しみだな!」
皆は、口々にそう言いながら、外へ出た。
「場所は、“二宮金次郎”の裏だったな!」
謙介が聞くと、大石が答えた。
「そうよ!この間、中野君と距離を測って、印を付けて有るから!」
“金次郎”の裏には、1m四方位に、ビニール紐が張って有った。
「さあ、俺達が交代で掘ろう!」
謙介は、真っ先にスコップを持ち、掘り始めた。
女性たちは、祈るような思いで、タイムカプセルが出て来るのを待った。
「コツン!」
50cmほど掘ったところで、スコップの先が、何かに当たった。
「あっ、有った!」
「ヤッター!」
歓声が上がった。