やがて…
天から白い粉が降り注ぐ。
「きれ〜」
エリンが呟く。
気が付くと、モイライも秀明も目の前に立っている。
「姉ちゃん!」
秀明は奈々を抱きしめる。
モイライも奈々を抱きしめ…
「奈々…良かった…。」
と呟いた。
「みなさん、ジョージ…ありがとう。」
モイライの目には涙…。
「これでやっと修業に戻れるね♪」
エリンは微笑んで僕を見つめる。
「…そうだな。」
これで平和が訪れる…。
魔界も…
人間界も…。
それから歳月が過ぎ…。
ライアンは、王に人間界でずっと暮らす事を命じられた。
奈々と…モイライと秀明と…。そして、ライアンの子アンリと…。
魔界は平和過ぎて、退屈だと
親父もおふくろを連れて人間界でしばらく暮らすと言ってきた。
それにはうんざり…。
そして…僕とエリンは…
平和に修業を続けるハズだった…。
ラブラブで…。
「ハーン!!腹減ったぁ〜!」
「いい加減にしろよ…早く魔界に戻れよっ!!」
「だから〜家が出来るまでいいぢゃ〜ん。冷たいなぁ…。」
「死神様ってば、またハーンに怒られてる〜♪」
こんな日々を送っていた…。
実は、僕等も修業が終わってもしばらく人間界で暮らす事になってる…。
子育てを兼ねて………。
「!!ハーンっ子供!!産まれそうっ!!」
エリンは慌てて僕を呼ぶ。
「よし!!魔界の産婆さんのとこまで急ごう!!死神!!ワープ!!」
「やっぱ俺を使うのね…。」
僕も親父になる…。
これからは、親子3人+オマケ1人と…。
僕と…
エリンと…
キャロル…。
幸せがずっと続いてく…。
DRAGON LOVER 終わり♪