紙切れ

えり  2009-10-28投稿
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その瞬間、ズシリと響いた。


覚悟はしていたはずなのに。
こんなにも重たいものだなんて思いもしなかった。

目の前で事務的に処理される事が、あまりにも切なくて、゙受理出来ません゙と相手に無駄な期待をしてみたりもした。



゙手続きは以上ですよ゙

そう言われ、建物を出た後、何処に行こうか迷った。


取り敢えず、車に乗ってから、携帯電話を開いた。



゙まずは待受画面から変えないど


携帯電話のボタンを触ろうとしたが、それ以上進む事が出来なかった。


ただ、涙で濡れてしまったふたりが、私に優しく微笑んでいた。



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